ステロイドは体の炎症を抑える特効薬のような薬です。
しかし、その代償として、女性にはとっても辛い副作用があります。
ステロイドを飲んでいる患者さん100%がなる副作用と言われている、ムーンフェイスです!
私の場合は20代後半に結婚して、旦那さんと初めて遊びに行った海で直射日光に当たったことによりSLE(全身性エリテマトーデス)を発症してしまいました。
それ以降海には行っていません。人に寄り、発症理由は色々あるようですが、私は日に当たるのがいけなかったみたいです。入院した時も、窓際のベッドには行けず…いつも内側の暗いベッドばかりでした。
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ステロイドの副作用ではムーンフェイスは軽い方とは言うけれど…
SLEに限らず、ステロイドを飲まないとならない病気って一杯ありますけど、ステロイドを飲めば、ほぼ間違いなくムーンフェイスになってしまいます。
ステロイドの副作用にはその他にも、感染症や骨粗しょう症など…もっともっと重篤な副作用が一杯あります。
そのような副作用に比べたら、顔がお月さまのようにまん丸くなる、体の中心や肩に脂肪がつきやすくなる、なんて副作用は軽いものであって、まだいい方だと思わないとならないのかもしれません。
でも、やっぱり女性であれば、外見がどんどん変わってしまうことは、大変な苦痛なのです……。
特にSLEという病気は、ステロイドさえ飲んでいれば普通の人と同じように動いたり働いたりも出来ます。
特に、入院したばかりの時は一気に症状を抑えようとして、ステロイドを大量に服用したり、パルス療法と言って点滴でステロイドを体内に取り込みます。
すると、それまでの苦しい症状がウソのようにパーッとなくなってしまうんですよね。まるで自分が病気だってことを忘れてしまうくらいに元気になってしまうのです。
特に私の場合は「多幸症」という副作用が出て、いつも幸せな気分で仕方なくテンションが上がりっぱなしの状態でした。
いわゆる、躁鬱状態の躁状態ですね。その頃は病院で日記を付けていたので、改めて読むと、いかにおかしかったのかが良くわかるのです。
高橋永順さんというフラワーアーティストさんが大好きだった私は、毎日のようにお花を買って来て早朝からベッド脇のテーブルの上に大きなアレンジメントを活けたり、夜も全く眠れなくて徹夜で本を読んでいたり、と信じられないくらい気力がアップしていました(笑)
高橋永順さんは、こんな感じの素敵なアレンジをするアーティストさんです♪ 主にパステルカラーのお花のアレンジが得意な方です。
こんな症状も、ステロイドが減ってくれば徐々に落ち着いてくるんですけどね。こんなテンションの私に付き合わされた家族は、さぞ大変だったろうと思います。
そしてなにより!ステロイドによるムーンフェイスが辛くて辛くて仕方ないのです!それは今でも続行中です。
ムーンフェイスはどの位ステロイドが減れば治るのか知りたい!
ネット上でもムーンフェイスになってしまった方のブログなどがいくつかあって、ムーンフェイスになってしまっている顔写真などを公開している方もいます。
ムーンフェイスになると、先ず写真を撮ることが苦手になるので、そのように記録として残す勇気があることに先ずは感服します。私にはとても出来ません。
その後【画像あり】ムーンフェイスは必ず治る!プレドニン5mgでどのくらい細くなる?で、少しだけ画像を公開しています( *´艸`)
2015年12月現在では15㎜服用中なので、この半分は減らないとムーンフェイスは完全には戻らないでしょう。
元に戻ったと書いている方の場合、ほぼ1~2mmか、あるいは全く飲まなくて済んで、それから半年から1年後くらいの写真が多いです。
ムーンフェイスが辛くて、どうやったら元に戻るのか調べても、大抵は「薬が減ってくれば治りますので、頑張って病気を治しましょう」と書いてあります。
この言葉を見る度にいくつもため息が出てしまう方も多いことかと思います。私もそうですから…。
ステロイドは減量しようと思って、簡単にポンポン減らしていける類の薬ではありません!1mm減るのに数カ月かかるというレベルの減量なのです。本当に辛いです。
副作用だから、何をやっても仕方がないのよね…と半ば諦めていた私でしたが、色々調べていくうちに、ステロイドの副作用であるムーンフェイスでも、マッサージやころころ美顔ローラー
その辺りの詳しいやり方については…ムーンフェイスを解消したい!原因はステロイドの量なの?を読んで頂ければと思います(*’▽’)
憎い憎いステロイド!でも絶対に勝手にやめないで!
ステロイドのこの嫌な副作用のお陰で、病気になった時の辛さを忘れて、勝手に薬をやめてしまう女性が多いと聞きました。
私の場合は、SLEになる前には風邪のような症状があり、仕事から帰ってくるともう疲れ切って、ベッドに倒れたまま起きることも出来ない日が続きました。
近所の病院で診て貰っても腎盂腎炎などと診断され、抗生剤をもらったので服用していても一向に治る気配は見えませんでした。
そのうちその小さな病院から、血液検査の結果がおかしいから大きな病院で診て貰うように、と言われ、その後も色々たらいまわしにされ、最終的に大学病院でSLEだと判明しました。
もうその時はかなり悪くなっていたようでした。微熱は続いているし、全く歩けなくなっていたので車いすの状態でしたし、口内炎が一杯出来たりしていました。
それが入院してステロイドを一気に飲んだら、翌日にはカラッと治ったように症状は治まっていました。
ステロイドの凄さを証明する実験で、リウマチ患者さんがステロイド治療をした翌日には、ダンスが踊れるくらいに回復した…という例がありますが、まさにそんな感じでした!
だから、病気がピークの時の自分の症状を忘れてしまって…ステロイドを飲み始めて暫くしてから現れてくるムーンフェイスや野牛肩、中心性肥満に耐えられなくなって、薬をやめてしまう人がいるんですね。
でも、ステロイドは自分の判断で急にやめるのはとっても危険です!
普通なら自分の副腎で分泌しているはずのホルモンステロイド、それが分泌されないから外から補充しているのに、急に補充がされなくなってしまったら何かと不都合が起き、命の危険にさらされることだってあり得るんです!
ムーンフェイスは確かに辛い副作用です。でも、何とか乗り越えていくことは出来るんです。だから、辛くても勝手に薬を止めたりしないで、どうやったら少しでもムーンフェイスが解消できるか考えていきましょう!
SLE(全身性エリテマトーデス)という病気を知らない周りの人たちへお願い
ステロイドを飲んでいる限り、病気を抑えることが出来る難病があります。
見た目にはほとんど普通の人と変わりなく元気なせいか(むしろそれ以上に明るかったりする)顔が丸く見えるからと言って「太ってるね?」とかそういう言葉を投げたりしないでほしいのです。
特にステロイドを飲んで顔が丸くなったり太ってしまっている場合は、外見だけで判断する人から見たら全くわからないと思うのです。
だからこそ、女性を外見だけで判断して、色々言ったりするのは慎重になって欲しいと思います。
いつもほがらかで明るい女性でも、顔が丸い、ムーンフェイスというだけで太っていると判断されることの辛さ、本当に分かって欲しいのです。
同じようにステロイドを飲んでいて、外見上で辛い副作用がある方で深い悩みを持って苦しい時は、是非メールを送って頂けたらと思います。
同士がいるだけで、辛い気持ちがおさまることもありますよ?